宵星庵

房総の地より星の写真などを細々と。。。

M13球状星団

撮影地:花立自然公園(茨城県常陸大宮市
Microtech RC6(153mm F9)
GSO X0.75レデューサー(F9->F6.75)
SV BONY UV/IRカットフィルター
LPR-Nフィルター+UV/IRカットフィルター
Sky-Watcher EQ6R(QHY-5-IILによるオートガイド)
ZWO ASI294MC Pro Gain 350(-15℃)
露出時間240sec×14枚
2024/04/14

久しぶりに撮影したのは、ヘルクレス座球状星団M13です。
約2万5千光年彼方にありますが、春の銀河はそれ以上遠いので、
比較的に明るく、大きく写りますね。

当日は雨こそ降らなかったものの、終始薄雲がかかっていて、
コントラストが悪かったのですが、球状星団は薄雲にも負けずに
写ってくれました。

最初はStellaImage9だけで処理しようと思っていたんですが、
デジタル現像では画像が眠くなってしまったので、
SirilにArcsinh変換だけは任せてみたところ、
パキッとコントラストが高い画像になりました。

ただ、その副作用として背景が荒れたので、
またStellaImage9に戻ってバックグラウンドスムースでならすなどして、
ようやくここまで仕上げることができました。

本当は画像処理の腕を磨けば、いい結果につながるのだけど、
やっぱり撮るのが楽しくて、遠征の方に時間をかけてしまいがち。
趣味なんだからそれでもいいんだけど、撮ってからも大事にしなくちゃね。

M42オリオン大星雲

撮影地:自宅(千葉県船橋市
Askar FMA135(30mm F4.5)
Quad BPフィルター
Sky-Watcher AZ-GTi(QHY-5-IILによるオートガイド)
ZWO ASI294MC Pro Gain 300(-15℃)
露出時間120sec×20枚
2024/03/03

自宅前で撮影したM42です。
たった30mmでファインダーのような望遠鏡ですが、
さすが3枚玉EDで周辺部まで非常にシャープで良く写っていると思います。

もちろん大口径で撮った方が細部までよく映るし、
もっと大きく拡大できるとは思うのですが、この手軽さは有利です。

最近はSeeSatarのような電子観望専用のスマート望遠鏡も出てきていますが、
総額としては割高なものの、カメラや望遠鏡を技術の進歩に合わせて
アップデートしていけるところは、普通の望遠鏡の魅力だと思います。

30mmのED三枚玉でこれだけ写ると、60mmくらいのEDアポが欲しいなとは
欲が出てくるのですが、自宅の防湿庫にはもう余裕がありませんので、
しばらく主力は、150mmリッチークレチャンで行こうと思います。

CP+を見ても技術の進歩が速いし、そのうち凄い鏡筒が出てこないとも
限りませんしね。

M51子持ち銀河

撮影地:花立自然公園(茨城県常陸大宮市
Microtech RC6(153mm F9)
GSO X0.75レデューサー(F9->F6.75)
SV BONY UV/IRカットフィルター
LPR-Nフィルター+UV/IRカットフィルター
Sky-Watcher EQ6R(QHY-5-IILによるオートガイド)
ZWO ASI294MC Pro Gain 400(-15℃)
露出時間300sec×15枚
2024/02/10

今年も初遠征は花立山でした。
でも、成果はこの1枚だけ、それもガイドエラーがひどい・・・

常磐道を走っている間は比較的暖かく、お天気にも恵まれていたんですが、
現地に着くころから曇りはじめ、機材を組み上げた途端に雨。
慌てて機材を車の中に撤収するという、出だしから大変な展開に。

23時ごろになって、ようやく晴れたので再度機材を組み上げ
撮影開始したものの1時間後には霧に包まれ、
機材はビシャビシャ、その後、風が出て霧は晴れましたが、
今度は気温が下がって、今度は機材が凍結という
踏んだり蹴ったりな一日でした。

それでも、収穫はあります。
SharpCap4.1内蔵Plate Solvingが1000mmを越える長焦点でも有効なことを
確認できましたし、そんな過酷な環境でもアウトドア用リン酸鉄バッテリーが
音をあげないことも確認できました。それと登録したてのデジタル簡易無線と
車載アンテナで2.5km先の遠征仲間と通話できることもテストできました。

そんな経験も動かなければ何もなかった。
無駄な遠征はないってことだと思います。

IC405勾玉星雲

撮影地:自宅(千葉県船橋市
Askar FMA135(30mm F4.5)
Quad BPフィルター+UV/IRカットフィルター
Sky-Watcher AZ-GTi(QHY-5-IILによるオートガイド)
ZWO ASI294MC Pro Gain 300(-15℃)
露出時間180sec×20枚
2024/01/13

2024年の初撮影は勾玉星雲でした。
本当は三連休、遠征に出かける予定でしたが、飼い猫のうち1匹が
とうとう亡くなってしまい。とてもそんな気分にはなれませんでした。
3匹の中で唯一のオス猫なので、同じオス同士、仲良くしていたので
なおさらです。

気を取り直して撮影したものの、自宅ベランダから見上げる夜空には
黄道付近にバッチリ電線が通っているので、天頂に近い勾玉星雲を
狙うしか選択肢がなかった感じです。

天頂付近にもかかわらず光害地の空はカブリがひどく、
色々、StellaImageでいじくりまわして、やっとこの仕上がりですが、
気分転換にはなりました。

 

M45すばる

撮影地:自宅(千葉県船橋市
Askar FMA135(30mm F4.5)
Quad BPフィルター+UV/IRカットフィルター
Sky-Watcher AZ-GTi(QHY-5-IILによるオートガイド)
ZWO ASI294MC Pro Gain 300(-15℃)
露出時間120sec×20枚
2023/12/02

いよいよ冬の星座が本番といった季節になってきました。
すばるも高々と天頂に鎮座して、自宅の屋根の陰になったり出てきたりです。

清々しい青が特徴のすばるですが、
この日はQuad BPフィルターを付けたままだったので、
赤や緑に偏ってしまい、色合わせにだいぶ苦労しました。

ついでにSharpCapとStellaImage9の相性がまた悪くなったらしく、
ベイヤーパターンが自動検出できなくて、手動で指定して合わせることに。
そんなこんなはありましたが、とりあえず形になってよかったです。

NGC2237ばら星雲

NGC2237ばら星雲

撮影地:自宅(千葉県船橋市
Askar FMA135(30mm F4.5)
Quad BPフィルター+UV/IRカットフィルター
Sky-Watcher AZ-GTi(QHY-5-IILによるオートガイド)
ZWO ASI294MC Pro Gain 300(-15℃)
露出時間120sec×20枚
2023/12/03

この冬、はじめてのばら星雲です。
月明かりが迫っていたので、光害カットフィルターを使っても
ここまでがやっとでした。

この日はSharpCap4.1新機能のBuilt-in plate solverを試してみましたが、
135mm程度の焦点距離なら百発百中で狙った星雲を自動導入できたし、
動作も爆速で良かったです。

主砲の1330mmでも上手くいくようなら、
ASTAPやASPSといった外付plate solverから切り替えられるのですが、
どうでしょう?

M8干潟星雲とM20三裂星雲

撮影地:双子公園(千葉県印西市
Askar FMA135(30mm F4.5)
Quad BPフィルター+UV/IRカットフィルター
Sky-Watcher AZ-GTi(QHY-5-IILによるオートガイド)
ZWO ASI294MC Pro Gain 300(-5℃)
露出時間120sec×10枚
2023/06/17

いて座の方角に広がる散光星雲です。
 
撮影した後のヒストグラムを見て赤が強すぎたかなと億劫になり、
画像処理を後回しにしていたのですが、StellaImage9のオートストレッチで
なんとか見れる画像になりました。

子供のころに学研の図鑑で見た星雲が簡単に撮れるなんて、
良い時代になったものです。